ALTEC 405A は、ALTEC LANSING社の4インチフルレンジの最初期のものです。
本来の使用方法はceiling loudspeakerですが、業務用のテープレコーダーやラックマウントのモニタースピーカーとして使われていたようです。(モニターといっても音質チェック用ではなく、あくまで音が出ていることの確認用である。FOSTEXのFE103の系統も、テープレコーダーの音声モニター用を民生に転用したものです。)
ALTECのカタログには、15リットルほどのバスレフキャビネットの作例が発表されているので、ある程度民生市場でも販売されたのでしょう。参考までに、ネットで拾った1974年のALTEC社の資料から405Aのバスレフ箱の寸法を抜粋しました。
メタルキャップの元気の良い音色がのり、後の405-8Hより(イメージ的には)ALTECらしい音がでます。エッジは布系のものなので、405-8Hの様に加水分解して消失することがないのは良いポイント。
エレクトリ製のA7 Miniキャビネットに、このサイズではフロントホーンのメリットは皆無。かえって、ホーンの共鳴が気になり、音質的メリットは感じられませんでした。(A7 Mini箱はすでに手放しました。)今は数ペアを死蔵していますが、手が空いたら適当な箱に入れて遊んでみたいと思っています。
ここらへんのALTECの系統はElectro VOICEの販売網で継続販売されていましたが、現在は市場から消えているようです。
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