凶悪犯罪も多い時節柄、個人宅でも監視カメラの設置は必須と思います。闇バイトによる犯罪が多発したタイミングで拙宅も監視カメラの台数を増やしました。また、家族の要望でそれまで目立たないように設置していたカメラを周囲から見えるようにアピールできる場所に移設しています。
2023年9月に最初のAnker Eufy Security OutdoorCam C22を使い始めてから、数を増やし現在は5台のAnkerの監視カメラを使用しています。1年以上評価して、少々の不具合もありますが、トータルとして良いと思うのでご紹介。最初の1台に適しているのは、Outdoor Cam C22です。
Eufyのカメラは最大のメリットはエッジAIを搭載していて、比較的高精度に人を見つけ出す(人体検出)能力がある点です。いわゆるエッジデバイス(ネットワークの末端に接続されているデバイス)で、人体検出までしてくれるAIが搭載されているカメラとしてはAnker Eufyの製品は安価です。
AIによる人体検出を使用するための追加コストは不要です。残念ながら誤検出は0ではありませんし、検出漏れも稀に発生しますが、価格を考えると満足できるレベルと考えています。私は自宅の道路に面した部分から玄関/郵便受けに向かって人が横切るエリアを俯瞰する位置に本製品を設置しました。ここで、人体検出をした場合、イベント記録を行い、スマートフォンにインストールしたアプリが通知を発行するように設定しています。
C22は給電の必要があるので、付属の電源ケーブルとACアダプターの設置が必要となります。本体は防水処理されていますが、ACアダプターは防水することが必要です。私は屋外の電源コンセントから給電しACアダプター部分をジップロックに包んで、直接雨が当たらない場所に設置しました。同社にはバッテリー内蔵タイプのカメラもありますが、人通りが多い場所を向くカメラであれば、動画保存の頻度も多くなり、バッテリーだと長持ちしないので電源供給型が安心できます。
もう一つ注意点。後述のHomebaseと組み合わせて使用しない場合、C22には撮影した動画を保存するストレージが無いので、microSDカードが必要です。長時間繰り返し記録することを考えると、ドライブレコーダーや監視カメラ用を謳っている高耐久のSDカードを購入しましょう。
裏庭は、電源の設置が比較的難しいので、バッテリー内蔵タイプを選びました。一日に数回、なんらかの動体検出をしていますが、イベント記録する人体検出はほぼ発生しないという条件で、一度のフル充電で1.5~2ヶ月程動作します。これくらいであれば定期的に充電する運用でも我慢できます。バッテリー動作でも動体検知するエリアを指定することが出来るのも優れています。
太陽電池内蔵タイプもありますが、私が設置したエリアは比較的日当りの悪い北側なので、今回は選択しませんでした。
現在、5台のカメラを使用中、うち1台が保証期間内にACアダプターが故障しましたが、メーカーサポートでカメラ毎新品交換しています。ACアダプターのみの部品設定が無い為、全て交換対象となるそうです。まれに原因不明のネットワーク切断や本体再起動が必要な動作不安定等ありましたが、不具合発生時にスマートフォンのアプリを経由で行うAnkerのトラブル対応の品質は、ほぼ満足できる対応をしてくれます。
家電系の監視カメラと異なり、モニターするにはスマートフォンのアプリを操作する必要がある等、使用者にある程度の知識を要求するので、すべての人に勧められるものではありませんが、安価に複数カメラを使用した監視カメラ体制が出来るのはお勧めできる点です。
現在、個々のカメラを接続してストレージの増設と、エッジAIカメラの“人体検出”に、“顔認識”機能を付与するHomebase S380も自宅監視システムに組み入れています。家族の顔を登録しておけば、家族の外出や帰宅を遠隔地から通知を受け取ることもできます。良く来る宅配業者、対応拒否のセールスマン等を登録しておけば、いろいろと便利です。カメラの視界を人が横切るような位置関係のところに設置すると、検出率が上がります。
購入時にはOutdoor CamC22はS380と接続出来ても顔認識機能は使用できませんでしたが、2025年4月2日のファームウェア更新により顔認識も動作するようになりました。現在、ソフトウェアの成熟が完全ではない印象を受けていますが、可能性アップに大きく寄与する製品です。
使用できるHDDやSSDの消費電力は6W以下という条件があります。私が部品箱から発掘した少々古いCrucial V4 SSDは容量までは認識しましたが、フォーマットできず動作しませんでした。

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