いやいや、今更、凄い事を言っているWeb Shopを見つけました。
CDでは、“「エラー訂正」処理は、なされていません。”と、主張しているのです。(← 昔に書いた記事なので、今も残っているかは分かりません)
この発言が、どのように間違っているのか理解できない人は、デジタルオーディオの専門家であり、CDの生みの親の一人でもある中島平太郎さんの書いた平易な解説書があるので、CIRCやEFM変調について勉強してみてください。(Webで「信頼のおける技術系WebSite」をチェックするだけでも、最低限度の説明は確認できると思います。素人の個人サイトでは駄目です。いくつか、可能性や仮定と、実際の現象を区別できていない、ひどいものを目にしました。)
ちょっと、ヒントを出しますが、リトライ可能なPCのCDやHDDの読み込み時の内部処理とは異なり、CDの場合はリアルタイム処理が必要な為(あたりまえですが、最初は、何倍速読み込みの技術はありませんでした)エラー訂正はリアルタイム通信の世界で用いられてきたエラー訂正の方式が使用されています。上記の主張をされた方は、情報処理の世界について、初級教科書の最初の数ページ分の知識もお持ちではないのでしょう。セールストークかなにかは知りませんが、自分の理解できていない分野について、嘘情報を世間に向けて発信するのは止めていただきたい。
# こういった不理解の次のステップには、CDのエラー訂正は不十分で、C2エラー(CDのエラー訂正方式で訂正しきれない範囲のエラー)が頻発している。というのが、あります。
私のオーディオ仲間達の間では、上記のWEBショップの戯言は、ただの笑い話でおわっていたのですが、ある種のコミュニティを覗くと、意外とこの情報を信じてうろたえてしまっている人たちが多いようです。この情報過剰の世の中で、この程度の嘘にあおられてしまうほうにも、問題があるとは思います。趣味でオーディオやっているなら、最低限度の勉強はしましょう。かつて、PHILIPSのLHHシリーズ高級CD PLAYERのカタログには、CDのエラー訂正の方式について丁寧な説明が加えられていましたが、最近では、そういった当たり前の事が語られなくなっているのでしょうね。
同時に、ある程度のランクのCD/SACD PLAYERに手の届かない人たちが、自称プロの言葉に踊らされ、検証をせずに安価なiPodに期待している印象も受けました。私もPC系のアーキテクチャを用いた高音質オーディオへの技術的展開については期待する部分も大きいですが、残念ながら、素のままのiPod(非圧縮フォーマットを利用したとしても)にそれを期待することはナンセンスです。
さて、以下は、蛇足ですが…
ケーブルやアクセサリ類による対策がオーディオの音質調整の中でもっとも大切と主張するショップや業者が少なからずいます。こういうことを言う業者の殆どは、ケーブルやインシュレーター以上のものを作る技術がないのです。最終的な音を出すスピーカーやその設置方法、アンプやCDの回路形式や内部素子の組み合わせのほうが、ケーブルより音質に与える影響が大きいのは当然のことです。
きちんとした装置をそろえて、ある程度スピーカーのセッティングをしっかりした上での、ケーブル類やアクセサリ類への投資は否定しません。何事も、本質的な順序があることを理解してください
誤解の無いように、付記しますが
きちんとエラーは訂正されている前提で、PLAYERによって音質は違いますし、CD PLAYERのインシュレーター、電源対策、CDソフトのスタビライザー、信号面への何らかの処理、塗布などにより音質に変化があるのは、私も現象を確認していますし、発生するものと思います。
サーボ電流の流れ方がアナログ段に影響を与えるというような説明が、一番、納得しやすいように思いますし、CD PLAYERから出力される信号はアナログ信号ですから、電源ケーブルやノイズフィルタなどが音質に影響を与えるのは当然でしょうね。
コメント
どうみても営利目的のサイトですよね。「不当景品類及び不当表示防止法」に抵触しないのでしょうか…。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11602/1165113162/
でわけのわからない書き込みをしている「やすき○」さんは、このショップの店員さんのように思えます。
例のショップに係わり合いになるつもりはありません。したがって、2chの書き込みにも興味がありません。
ただ、CDがエラー訂正をしていないといった、間違いを鵜呑みにするようなオーディオファンには目を覚ましてもらいたいと思います。
これが、私のスタンスです。
どうみても2chじゃないですね
そうでしたか。ご指摘ありがとうございます。
6年前の記事でしたか。
当然のご指摘で、楽しく拝見させていただきました。
例の記事は、過去私も見つけて唖然とした記憶があります。
多分、その記事の責任者はCDプレーヤーの規格は知っていて、自分の商品を何とか売り込むのに必死なのでしょうね。でなければ、ただのお子様です。いや、お子様以下です。
閲覧される方、そうで無い方、どこにお金をかけるべきか、良い判断される事を望みますね。
本来なら、メールで反論入れているところでしたが、スルーすることにしましたww
失礼いたしました。
コメント有難うございます。
なにに腹を立てて書いたエントリーか忘れてしまっていたのですが、Googleで検索して思いましました(笑
まあ、かの業者さんは、高額なものを売ってるわけでもないし、美辞麗句で褒めているものが、史上最高のものではないだけで、悪いものではないので、通過儀礼と考えれば、それほど害はないのかとも思います。
未だに生き残ってるのは凄いなぁ。と、そのことは、純粋に感心します。