入手したセンタースピーカーがバイワイヤリング対応のモノだったので、バイワイヤリング用にスピーカーケーブルを作りました。まあ、作るというほど大げさなものではないですね。ケーブルの末端処理です。
以前ご紹介したスピーカーのバイワイヤリング接続とバイアンプ接続についてで、詳しく説明しています。
このパターンの実施例です。
古い日立のLC-OFC線のスタガット線が出てきたので、それを使います。スタガット線は英語表記だとSTAR QUAD CABLE。このケーブル1990年前後だと思いますが、オーディオ雑誌のSTEREO市長室の標準ケーブルとして採用されていました。
スタガット線はバイワイヤリング専用のケーブルというわけではなく、対ノイズ性を高くする目的のものです。導線が4本入っていて、通常は斜め向かい同士を接続して1組の+/-用(すなわち1チャンネル用)として使います。スピーカー側の接続をちょっと変えれば、バイワイヤリング用に利用可能です。実際、市販の多くの末端処理済完成品で販売されているバイワイヤリング対応のスピーカーケーブルは、スターガット構造のケーブルを利用したものです。
センタースピーカー用なので1本だけ作りました。私は、外側の被覆は7~10cmくらい切り取るようにしています。
アンプ側の端子は1つなので、向かい同士のケーブルを寄り合わせます。AVアンプのスピーカー端子は間隔が狭いので、抜き差ししやすい様にオーディオテクニカのバナナプラグを使いました。このように外側が絶縁されたタイプのバナナプラグがショートの危険が少なく安全です。本製品はマイナスネジ2個でケーブルを固定する半田を使用しないタイプのバナナプラグです。
スピーカー側は、バイワイヤリング用ですから、2組、4個の端子を用意します。こちらはYラグで処理しました。こちらは圧着工具が必要です
このケーブルを用いて、リビングの52インチの液晶TVで作ったリビングシアターにセンタースピーカー PMC TB1Cを導入しました。フロントスピーカー間隔は1.8mとそれほど広くないのに、センタースピーカーの効果は大きいです。センターから出る人の声が左右のスピーカーの音が合成される虚像から直接スピーカーから出る実像になる差でしょう。
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