永井豪のグレンダイザーの新作アニメーションが発表になりました。永井豪とダイナミックプロの持つIPで最強なのが、フランスや中東での人気も高いグレンダイザーです。2017年の劇場版アニメ マジンガーZ Infinityやコミックの真マジンガーZeroではグレンダイザーの使用に制約があったようで、それだけ、気を付けて扱っていたコンテンツなのでしょう。
私はリアルタイム世代ですが、それほどグレンダイザーには思い入れがありません。当時、僕らのヒーローだった兜甲児が三枚目枠で、最後までマジンガーZが登場しなかったことが、当時の私には不満だったのだろうと思います。いや、今も不満なんですがw
後に、いろいろな資料をあたると、いろいろと事情が見えてきます。
マジンガーZ、グレート・マジンガーと続くシリーズの完結作として、永井豪とダイナミックプロによってゴッドマジンガーという作品が用意されていたのですが、最終的に企画は通りませんでした。(なので、ミケーネの闇の帝王との決着はついていないのです)
東映まんがまつりで上映された宇宙円盤大戦争を元にTVシリーズが検討されました。宇宙円盤大戦争では、メカやキャラクターデザインとして、ダイナミックプロが参加してますが、物語は多分東映主体なのだろうと想像します。(原案 サクール・バーンの詳細は謎ですが)また、宇宙円盤大戦争の主役メカはロボイザーはダイナミックプロのデザインではないようです。
宇宙円盤大戦争をベースにダイナミックプロのメカデザインを加えて、TVアニメシリーズ グレンダイザーの企画が立ち上がりますが、当初、マジンガーシリーズと別の世界観でつくられるはずでした。実際、マジンガーシリーズの制作チームは、鋼鉄ジーグを担当しており、グレンダイザーは、ゲッターロボの制作チームによるものです。
ところが、テレビ局から好調だったマジンガーシリーズとの連続性がほしいという要望がはいり、落とし所として主人公を喰わない程度に、マジンガーZが無く三枚目キャラ化した兜甲児がレギュラーに加わった。という事の様です。
グレンダイザーに於いて兜甲児の扱いは良くないのは、そういう理由らしいです。スタッフもマジンガー時代の設定も理解してなかったのか、劇場版のグレンダイザーで、兜甲児の夢の中のマジンガーZは、ブレストファイヤーの放熱板をグレートブーメランのごとく、投げ飛ばします。アレはひどい(笑)
兜甲児の参加によりマジンガーの世界観にグレンダイザーが組み込まれることにより、ダイナミックプロの関わりも大きくなり、永井豪もグレンダイザーの漫画の連載をしています。(完結までは描いていませんが)グレンダイザーにおける兜甲児の戦闘服は、石川賢のデザインがベースになっているようです。
さて、今回のグレンダイザーU
最初の時点で兜甲児の登場は確定です。デュークフリードは随分若い外観に見えるので、両者の関係性にも変化があるのかもしれません。PVにはマジンガーZでの戦闘服をリファインしたように見える戦闘服を着た兜甲児、てに何か(車?)をもってジェットスクランダーで飛行中のマジンガーZも数コマ写っており、マジンガーZの登場は確定。
面倒なオールドファンとしては、長年夢に見た、グレンダイザーとマジンガーZの共闘が見たいです。
期待しています。 → 期待外れでした。
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