老舗オーディオメーカーKEFと現代版LS-3/5A LS50

KEFから50周年記念モデルLS50が発表になり、日本法人のKEF JAPANからも正式に発売が発表になりました。私は、このスピーカーに非常に大きな期待を寄せています。

KEFというメーカーは非常に歴史のある英国のスピーカーメーカーです。まあ、50周年モデルを出せるだけ古い。ということです。普及価格帯から高級機まで、幅広い製品ラインアップを持っていただけでなく、かつては自社製のスピーカーユニットを他のオーディオメーカーに外販していたパーツ提供会社で、多くのメーカーがKEFのスピーカーユニットを使った、自社製品を販売していました。

そういうスピーカーの一つに、今でも人気の高いBBCの小型スタジオモニタースピーカー LS3/5Aがあります。多くのメーカーにライセンスされていましたが、スピーカーユニットを提供していたKEFも短期間ですが自社ブランドのLS3/5Aを生産していました。

LS50にもLSの名前がついていますし、LS3/5Aを意識したような宣伝がされていますが、BBCのライセンスをうけたモニタースピーカーというわけではありません。LS50は同軸ユニットを使っていますし、共通点はサイズが近いくらいではないかと。 → と、思っていたのですが、音的には現代のLS3/5Aとして、過去のLS3/5Aの音を超えることを、かなり意識しているようです。(中華メーカーのLS3/5Aモドキも相当意識していた模様)

同社のフラッグシップモデルのBladeというペア300万円もするスピーカーが、非常に素晴らしい完成度で、最近、最も関心したスピーカーの一つなのですが、私が、このLS50に期待している理由は、Bladeのスピーカーユニットの技術を転用したスピーカーユニットを使っているからです。もう一つ、販売価格の問題があります。このスピーカーの英国価格は800ポンド。今のレートだと10万円くらい。英国のVAT(物品税。20%と高い)を引いて8万円。もし、英国のショップから個人輸入したら送料2万円はかかるでしょうから、差し引き10万円で現地価格ととんとん?加えて、Paypalの手数料払ったり、事故のリスクを考えたり…

で、このスピーカーの国内定価は115000円なのです。あまり値引きは期待できないかもしれませんが、英国の現地価格と殆ど同じということは凄いことだと思いませんか?私は800ポンドという値段をきいて、日本の定価は安くて16万円くらいかな?と、思っていました。やっと一部の代理店は、日本の販売価格を国際的に見て正当なものにする努力を始めたようです。

なんで、こういうことが出来るかというと、超高級品を除いて、欧州メーカーのスピーカーとは言え、大きなメーカーの製品は、殆どMADE IN CHINAです。と言うことは、CHINAから欧州に送るのも、日本に送るのも、物流コストの面で言うと、大差ないか、日本の方が有利なくらい。

だから、メーカーや代理店が、真面目に国債価格を適用しようとすれば、可能なわけです。英国から日本にはるばる送っているのではないのですから。

さて、元の話題に戻って、KEF LS50が、期待通りの音質ならば、価格性能比で圧倒的に高音質なスピーカーとして、小型スピーカーの定番になるのではないかと思っています。

実際に試聴できました。簡単な感想はこちら。

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