旧型のスピーカー端子の使い勝手改善方法

AV FAQ

今では信じられないかもしれませんが、1970年代くらいまでの古いスピーカーやアンプのスピーカー端子は、端子台にネジのみのシンプルなものが多いです。今ほどスピーカーケーブルの品質が重要視されていなかったので、細い電線をスピーカーケーブルとして使用するのが普通で、導線をネジに絡めてネジを締めて固定するような使い方でした。

こんな感じです。このスピーカーはJORDAN WATTSのJANET。1970年代の製品です。最近入手したばかりで端子盤を磨いたり、ネジの交換はした方がよさそうです。

Macintosh等の同時代の高級アンプでも、ハモニカ端子と呼ばれる端子盤を使用しており、想定しているスピーカーケーブルは似たようなものでした。MC275の復刻版でもその仕様を踏襲しているものがあります。現在良く使われている太いケーブルにはそのままでは使用できません。

古いスピーカー端子は交換してしまうのも手ですが、私は可能な限り外観に手を加える改造は避けているので、スピーカーケーブルの方を合わせる方針を取っています。

ねじ止め端子には、スペード端子(Yラグ)であれば4mm幅のものが適合します。オーディオ用は少なく、電工用で充分とも思いますが、オーディオテクニカがカーオーディオ用に販売しているものが見つかりました。14ゲージなので、2SQ(2平方mm)までのスピーカーケーブルが使用できます。

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NACK AUDIOというオーディオ店もコダワリのスピーカー端子を出していました。品質がよさそうです。

私は愛用しているスピーカーやアンプがバナナ端子対応の英国製が多いため、所有しているスピーカーケーブルの多くをバナナ端子で処理しているので、今回は別の方法を使いました。

最近よく見かける、バナナプラグをスペードプラグに変換できるコネクターです。SUPRAのFOLKといコネクタがオリジナルなのですが、コピー商品が増えすぎた結果か、日本では該当商品は販売されませんでしたし、現在、ヨーロッパ市場でも販売が止まっているようです。オリジナルメーカーに敬意を払いたいところですが、モノが手に入らないのであれば仕方ありません。

本製品、加工精度等の造りは値段の割に優秀と思いました。音質も問題ありません。

このように、ねじ止め端子にこの端子を取り付けることにより、バナナプラグを差し込むことが出来るようになりました。接点は増えますが、それほど気にすることは無いでしょう。

このように使って、スピーカー端子の末端処理に使うことも可能です。写真のため、普段、裸線で結線しているケーブルをつないだので、ケーブルの見た目が悪いのはご勘弁ください。あくまで例です。

圧着工具を用いたYラグ(スペードプラグ)の取り付け方については、当ブログのエントリーを参考にしてください。

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