下の図は、QUAD66シリーズの英国版マニュアルから抜粋したものです。意外と有効活用されていませんが、QUADのプリアンプには電源連動するAC出力があるので、それを利用して、パワーアンプやCD PLAYERの電源を一括でOFF/ONすることができます。

この接続図を見ると、壁コンセントに繋がっているのは66PRE AMPLIFIERの電源ケーブルのみで、CDやパワーアンプはプリアンプ経由で電源を取っていることが判ります。プリアンプの電源出力がプリアンプの電源スイッチに連動しており、パワーアンプの606やFMチューナーにも電源出力端子がある為、プリアンプの電源で、パワーアンプやCD Playerを一括で操作が可能です。
この仕組みは22+IIや33+303から始まっているのですが、22がジョンソンソケットを使用した専用ケーブル、33は普通の電源ソケット(いわゆるAタイプという日本やアメリカで一般的な形状)なのに対して、44, 66, 77(99以降も多分同じですが、持っていないので)はIECソケットを採用しています。
オーディオ機器に限らず、PC等でもよく見かけるIECソケットが、C13タイプ
IEC対応の電源ケーブルは、オーディオ用途として、高品質タイプも市販されています。
QUADの44プリアンプの中期以降のモデルには、IEC 60320 C14タイプに対応する電源出力が用意されています。C14ソケット~C13ソケットの電源ケーブルがあれば、プリアンプの電源連動でパワーアンプやCD PLAYERの電源が一括でOFF/ON出来るわけです。
ただ、この仕様のケーブル、秋葉原のガード下ならともかく、一般的にあまり販売されていないので、私は自作していたのですが、意外と完成品もありました。上記のサーバー用途の製品の様です。
私の配置だとQUADのアンバランスケーブル接続のプリアンプとパワーアンプは上下か左右か距離を置かず設置するので。30~50cmもあれば充分ですが、今でも市販品で入手できると知ったのは、ちょっとラッキーでした。
拙宅では、家族も使用する寝室のTV音声用アンプにQUAD 34+306を使用しています。306パワーアンプの電源を34プリから取る様に変更してから、アンプのON/OFFに使用するのが、34プリの1ヵ所のみになったので、利便性が向上しました。勿論、音質的にはプリとパワーの電源を別々に取った方が電源の分離が出来て有利なのですが、家族が使うオーディオ機器だと、利便性を良くすることも大切だと再認識しました。
私はQUADの66と606は新品で入手しているのですが、このケーブルは付属していたかは記憶になく、少なくとも、プリとパワーは別々に電源タップに接続して使用していたと思います。
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