私はアンプもスピーカーも複数所有しているのですが、すると色々困ったことも起きます。
スピーカー端子が仕様として決まっておらず、それにあわせてスピーカーケーブルの末端処理もいろいろなものを用意する必要があるからです。
音質的には接触面積と圧着力を一番強く取れるYラグ(スペード端子)が一番好ましいと思うのですが、私の好きな英国のオーディオメーカーの製品だとバナナ端子専用のものもありますし、古いオーディオ機器だと、そもそも太いケーブルは使用できず、裸線しかつなげない製品もあります。
アンプやスピーカーの元々の佇まいを考えると、安易に端子を交換する事には反対です。
結局、色々なスピーカーケーブルを用意する必要があるのです。
手元の装置を考えると、
バナナ端子
- Yラグ 現在の6~8mm幅のもの。8mmで用意しておけば兼用できる
- Yラグ 古いネジ式で4mm程度の幅のもの。8mmで代用不可。裸線をからげても良い。
- 19PIN特殊端子 QUAD 50E専用のもの
- ノイトリック スピコン QUAD 707
- キャノンプラグ … LOCKWOOD MAJOR
特に、ある時期の英国製の製品はバナナプラグの採用が多く、QUAD IIや306はバナナ端子専用。405の初期モデルはばねプッシュ式で、細い裸の銅線しか入りません。
一方、ある時期の国産アンプ等は太めの裸線をそのまま接続するのに充分な大型のスピーカー端子を採用していますが、バナナプラグは使えない場合が多いのです。
私のオーディオシステムで特殊な例を挙げると、LOCKWOOD MAJORは業務用なのでキャノンプラグ。当時の専用アンプともいえるQUAD 50Eの19PIN端子と組み合わせて専用ケーブルを作ってしまうと、50Eで他のBBCモニターを鳴らしたいときに困ります。
なかなか悩ましい問題なのです。
Yラグ処理の方法については、下記のページを参考にしてください。
スピーカーケーブルの末端処理方法
スピーカーケーブルのYラグ処理方法
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