スタジオモニターは設備産業である

社会人1年生の頃、放送業界の営業畑のプロの方と知己になる機会があり、私がオーディオファンであるということで、ずいぶん可愛がっていただいた。

そのとき、その方が仰っていた話の一つ。

「世の中の録音スタジオは、時間単位でユーザーに貸し出し、それによって売り上げを立てている。」

モニタースピーカー等はスタジオの顔にもなるから、その時々の人気のある商品を入れないと、スタジオは商売にならない。スタジオモニターが設備産業だ。というのは、こういった事情を説明したもの。流行っているから使われている。程度に考えておけばよい。

特定ブランドのスタジオモニターを持ち上げるわけでも、貶めるわけでもない。スタジオモニターであるかどうかを気にするほどでもない。ということが言いたいだけ。(適当なモニタースピーカーの画像を貼り付けようかと思ったけど、あらぬ誤解を受けるのも面倒なのでやめました)

メーカーとしては、スタジオモニターである事は、よい広告材料になるだろうが、ユーザーの我々がそれに踊らされる必要はない。(流行に弱いのならば、踊らせられるのもまた由。だろうか)

よい製品だから、モニターに選ばれる=流行る。というのも、上記事情をかんがみれば、半分は嘘、流行=BEST1ではない。流行り物は基準にしやすい。という意味で、一時期のAURATONEのキューブ型やYAMAHAのNS10等は意味があったのだろうと思う。

私が、大学生時代にメインで使っていたTANNOYのLitte Gold Monitorは一時期品濃町のSMEのスタジオでモニターに使われていたそうだ。それを聞いた時は、ちょっと、誇らしい気分だったけどね^^;

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