英国製のシンプルなプリメインアンプの勧め

私が最初に購入した海外製のアンプは、イギリスのMISSION CYRUS2というアンプでした。

直前のスピーカーの入れ替え(TANNOYのM20からLGM)に伴い、それまで使っていた国産の8万円前後の重たいアンプの性能に限界を感じ、日本橋の電気街で複数のオーディオショップをハシゴし、色々なアンプを聴かせて貰って、購入を判断しました。今は無いオーディオのナニワ、サウンド寺下も懐かしい…

今でも良く覚えています。オーディオのナニワの1Fで国産と英国製複数のアンプを続けて試聴させてもらいました。国産アンプが非常に高解像度でかっちりした音を出す一方、平面的で、綺麗な写真を見ているような印象なのに対し、英国製のアンプは、解像度や再生レンジは国産に一歩譲るものの、色彩豊かで立体的な音楽を奏でてくれるのに驚いたものです。勿論、それぞれに美点があるのですが、その時の私は、より英国製のアンプの音質に魅力を感じました。

本格的にオーディオをはじめたばかりの頃だったので、電源投入時のポップノイズが大きいことや、重量や筐体の頑丈さ、入力端子が金メッキされていないなど、国産製品と比べて、見劣るように見える部分(雑誌記事などで褒める部分ですね)が気になりながらも^^; 英国製アンプの中で比較的入手しやすい価格で、筐体のしっかりしたCYRUSを購入したのです。(CYRUSのアンプは、現在は日本に輸入されていませんが、英国では人気のあるメーカーのひとつです。)

現在の私のオーディオシステムは規模が大きくなり、小出力のプリメインアンプではカバーしきれませんが、いまでもこういう小型アンプの音は好きです。小型2WAYのブックシェルフは勿論、比較的電源回路がしっかりしたものが多いので、駆動に大出力や低インピーダンス対応のアンプが必要な一部のものは除いて、フロア型のある程度大きなサイズのスピーカーでも充分対応できるでしょう。家庭で通常の音量で音楽を楽しむ目的なら、全く不足ないといって良いでしょう。

過去は、AURAやMusical Fidelity等が入手しやすい価格帯でしたが、最近はこれらのメーカーの製品も値段が高くなってきているので、気軽に人に勧められません。現在、安価で高音質というと、Cambridgeのアンプがお勧めです。高級オーディオブランドを中心に扱っているNASPECが輸入代理店をしているのは伊達ではありません。

シンプルでコンパクト、音楽性の高いアンプを探している方は、英国製のアンプを意識してみてください。最近は、英国設計で、MADE IN CHINAが多いとは思いますが。

追記

最近、Cambridge Audioの代理店はNapecから変わったようです。また、AM5 / CD5という定価2万円以下の非常に安価なアンプとCD Playerが発売されました。CD5の方は未試聴ですが、AM5については、量販店の店頭ではありますが、ちょっと試すことが出来ました。残念ながら、ベールが数枚かかったような、もやっとした音質で、褒められたものではありませんでした。価格を考えたら悪くないのかもしれませんが、オーディオアンプとしては、最低限、DENON PMA390クラスのものを勧めます。

 

 

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