オーディオ装置の相性問題?

よく、○○のアンプと××のスピーカーの相性はどうですか?△△のCD PLAYERはどうでしょう?といった質問を(ネットでも雑誌でも)見かけます。

ところで、オーディオ機器の相性ってなんでしょう?

私がサブシステムとして取り組んでいるビンテージスピーカーの世界では、スピーカーとアンプの間に、間違いなく相性というものが存在します。出力、音のキャラクター、最適なダンピングファクター(Electro Voiceのシステムカタログには、アンプごとに適当なDF値と、それに対応するEV製のアンプの名前が示されていたそうだ)により低音の出方が変わる。等、ちゃんとしたなら仕方をしてやらなければ、装置がその本当の力を発揮できない世界です。

ですから、私はVintageのスピーカーで遊ぶ為に、同時期のVintageのAmplifierを、仕様別に何種類か用意しています。(完全にスピーカーが主でアンプが従の世界です。)

現在のオーディオ製品は、機器別の音のキャラクターもそれほど強いわけではないし、一部の駆動が大変なスピーカーを除けば、一般のアンプでマッチングがあわない。ということは、そんなに心配要らないと思われます。

では、現代の装置における、オーディオ装置同士の相性とは?

機器の組み合わせの相性ではなく、使用者が作り出したい音質にとっての相性ではないでしょうか?

(非常に大雑把な言い方をすると)やわらかい音が好きな人は、そういう音の装置を選ぶだろうから、組み合わせる装置やアクセサリ類も、そういった傾向を邪魔しないものが好ましいでしょう。

解像度優先のかっちりした音がすきなのに、雑誌やネットの評価が気になって、わからないまま解像度はそれほど優れていないスピーカーやアンプを買って、あとでケーブル類でどうなるものでもない。(もっとも、キャラクターの強いケーブルで解像度感が出るものはある。お店としては、アクセサリ商売しやすいともいえるか。)

というわけで、相性というあいまいなものに振り回される前に、求める音質傾向、今はそれになにが足りないか?を、考えると良いでしょう。アクセサリ類は、せいぜい最後の微調整。

少なくとも、ネットで情報を集めているくらいの人は、アクセサリに大量出資する前にやるべきことがたくさんあるはずです。

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