
1990年代に店名にWesternの名前の入ったビンテージオーディオ店で購入した記憶があります。店主は、「ソニーピクチャーがBELDENに特注したケーブル。」と、説明してくれましたが、勿論、本当かどうかは分かりません。リンク先でオヤイデが説明したように、工場違い・仕様違いによる単なるバリエーションの一つでしょう。
音質は、赤黒のほうが若干くっきりしているように感じますが、ケーブルの長さも短いので正しく評価できているかは分かりません。手元にあるこのケーブルは1m程度のごく短いものなので、デスクトップオーディオくらいにしか利用できないのが少々残念。
それらは別として、評価基準となるスタンダードな音質としては非常に良いもので、私もオーディオシステムに組み込むことは多いです。また、フルレンジスピーカー一発のスピーカーやビンテージスピーカーの相性は非常によく、特に1950~70年代のJBLやTru-sonicといったアメリカのスピーカーを使う時には特にマッチングが良いです。
この9497は古い設計のケーブルで中域は非常に充実していて帯域バランスは良い一方、最高域や最低域の伸びは現代的な設計のケーブルには劣るところもあるので、近年のワイドレンジ設計のスピーカーの良さを活かしきるには最適ではない場合もあるでしょう。従って、これを究極のケーブルとか言ってしまうと嘘になります。一方で、このケーブルを使ったときの音質と比べて、圧倒的に高域が伸びて聞こえるとか、低域が凄いとか、そういう場合は音のバランスが崩れていることを心配した方が良いかもしれません。そういう意味で、評価基準となるスタンダードな音質。と、言っています。音に癖が無いわけではありませんが。
個人的にはメインで使うかは別として、一つの基準として持っていて損のないスピーカーケーブルだと思います。
余談ですが、私がオーディオを本格的に始めた1990年前後、BELDENのケーブルは一般的ではありましたが、雑誌で取り上げられることも少なく、今ほど評価されていなかったように思います。日本メーカー中心に新素材が注目されたり、海外製の高額ケーブルの影に隠れて、存在感があまりありませんでした。その中で、一部のマニアや販売店が、9497にウミヘビといったあだ名をつけて(少なくとも、この時期からそういう呼び方はありました)知る人ぞ知るといった感じでBELDENのケーブルを使用していました。






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